川江市最後のコンテンツ、『紫苑の夢の中』へようこそ。この場所は私と皆さんのWHへの”情”が
綴る”夢”の世界。一切の表現方法は問いません(ま、人間らしい節度は守って頂きますが ^^;)ので、
あなたのWHの夢をお寄せください。情のあるかぎり、皆の心の中のWHの物語は永遠に続くのです。
ふと気が付くと、タケトは自分が見知らぬ場所にいる事に気がついた。
見渡す限りの平原、咲き乱れる紫色の小さな花。そこは彼がよく知っている
川江市には存在しない場所。小高い丘の上に、一人と一匹の犬の姿が見える。
タケト「ここは一体ドコなんだ?あ、紫苑さんと・・・田中君?」
タケトと目が合うと、吉康に見えた仔犬は、不思議な事にその姿を別な姿へと変えていった。
ゴシゴシと目をこすり、良く見たその犬は、紛れも無い彼の愛犬、サルサであった。
サルサ「よく来たな、タケト。待っていたのだ。」
タケト「サ、サルサ!おまえ、能力が戻ったのか?!」
サルサ「残念ながらそうではない。ここは夢の中・・・、紫苑の作り出した世界なのだ。」
再び紫苑の隣の犬はその姿を変えていく、今度は長い銀色の毛を持つ犬、銀星。
銀星「夢の同調。本来は年ふりた獣人族だけが使う事のできる強力な能力だ。
紫苑は『蒼い月光石』の奇跡の力を使って、訪問者全員の夢を同調させた。」
次々と別な動物に姿は変わる。それは今までタケトが出会った、たくさんの獣人族達であった。
ウルフ「ウルフの力、タカハシの望みをかなえるためにある。紫苑の力、皆の夢のためにある。」
ミレイ「月光石は情の結晶。でも、紫苑さんの持つソレは一人分の情からできた物じゃないわ。」
赤道「おまえら訪問者、全員分の情の結晶や!この世でこれより強い力なんてあるかい!」
クロウ「今の状態は言うなれば、あなた方全員に私の幻術をかけているような物です。」
王牙「ま、本編の方は終わっちまったが、ぜいぜいココで楽しい夢でも見てるんだな。」
そして、最後に再び仔犬の姿に戻った。もちろん、今度こそは間違いなく吉康である。
吉康「まだまだ見守ってて欲しいな、ぼくら獣人族の物語を。君達、人間の”情”の力で。」
タケトは無言でゆっくりとうなずいた。それを見た吉康は尻尾をパタパタと嬉しそうに振りながら紫苑を
見上げる。紫苑はゆっくりと月光石を持った両手を高々と掲げた。天空の月のように蒼い光を放つ
その石はしだいにその輝きを増していく。輝きの中で、誰がの夢がゆっくりと広がって行った・・・。
紫苑の夢(その1) | 祝!5万ヒット&吉康君の誕生日に紫苑が恥を知りつつ(苦笑)送る
『96.ぼくらのこたえ』のもう一つの物語です。私にしては奇怪な事に 吉康君ではなくて山中さんが主役です(@@)秘密は読んでからの お楽しみ♪できれば96話を読んでから見てみてみてね〜♪(^^) |
『物語の始まりの日』 |